- 2007-03-30 (Fri)
- sound production
たまにはトラックメイクの話を。
曲の展開も色々ありますが展開の中でもブレイクについて。
DJの人からTurn Aroundはブレイクが無い方がもっと良かったと言われて
自分で考えてみた結果、確かにそのほうがDJユースとしても自分としても良かった様に思えました。
あの曲はアンセム調ではないのでピーク前の盛り上がりの前座等の位置づけでセットに組まれる事を想定してたんですが
ブレイクが長いとループのグルーブがそこで一旦止まって仕切りなおしになってしまうので
ピーク前を想定して作るなら、なるべくグルーブが止まらない展開の方が適していたかもしれません。
簡潔に言うとピーク時はアンセムが入る確立が高く、かつアンセムに長いブレイクはつきものなので
そこまでの流れを担う曲である場合、その曲に長いブレイクがあると
次にアンセムを繋げた時2曲連続でブレイク有の曲になってしまう(グルーブが切られて仕切りなおしになる)のでDJセットの中で使いやすくする場合、やはりセット全体で考えた展開ももっと考慮すべき
という結論に至りました。
ブレイクが沢山あるとどうまずいのかは
たまにブレイクが来てセットの中での緩急がつくから盛り上がる、かつブレイク後が生きるのであって
繋ぐ曲全部にガンガンブレイクがあると結局ただのグルーブ損失にしかならないという感じです。
ブレイクがくれば当然オーディエンスの動きも止まり結果的にクールダウンする事になるので
ピーク前がコンセプトの曲ならグルーブとフロアの温度を保ったままピークタイムに突入させる方が自分の中ではベター
という訳で曲単体で見た場合の曲自体の展開も重要ですが
DJ的な視点でセット全体で大きく見た場合の曲の位置づけやその曲の展開によるセットの影響等を
もう少し視野に入れながら作るとまた違うと思うので今後はそういう視点も今以上に考慮してみます。