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生と死

  • 2007-05-19 (Sat)
  • misc

もう何年も僕と離れ離れになって生活をしている飼い猫は今病に冒されていて
食べ物も摂取出来なくなり、水だけの生活が今日で20日立ちました。
体の肉は無くなり骨はゴツゴツ目立っていて痩せ細ってしまっているだろう。
きっと後三日も持たない。あと数日でもう二度と会えなくなるのだ。
僕は大分前から猫の元に行ってあげるべきかずっと迷っていたが
会って細々とした元気の無い猫を見てもきっと悲しくなると思い
会わないままで結局時間も残り少なくなってしまった。
数日後には僕の事も一緒に過ごした家族の事も生きてきた思い出も全て忘れてしまうだろう。
でも今ならまだ僕を見ても覚えていてくれる、まだこの世界に生きているのだから。
そう考えると僕はやはり行ってあげるべきなのか
二度と来ないこの瞬間にじっとしていていいものなのかと、結局間際になっても決断が鈍るのです。
生きていると言う事はとても儚く尊い物なのかもしれません。
この先猫は死んでしまい、その猫と思い出を共有した僕の家族もいずれ死んでいなくなり
残った僕だけが共有した時間を覚えていて、更にその先には僕も死んでいなくなり
そしてもっと先の未来にはその僕の事さえ知っている人は居なくなってしまうのだろう。
今この瞬間、この地球にいる全ての人が揃って存在し、この時代を生きる事はもう決してないのだ。

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