- 2009-09-19 (Sat)
- Anime
2.3話前くらいから、雰囲気でなんとなくわかっていたけど
やっぱり死んでたんだね。
どんなに未来が元気に振舞っていても
どうも地に足がつかない感覚だったので。
悠貴がいなくなる事で
災害の辛さや苦しさ、命の大切さが、とても強く感じられる内容だったと思う。
バッドエンドとかハッピーエンドとか、そういう解釈じゃなくて
ありのままの現実というか
そういう現実に直面して、辛くて悲しくてどうしようもないけど
それでも前を見て生きて行く、そんな人間の強さが伝わってくる終わり方だった。
マリさんは夫を無くしてるから、未来の心境が良くわかるんだね。
言葉にとても深みを感じた。
災害の過酷さは人の命と密接に関係していると思うので
やっぱり被災者の命に対する悲しみが
一番災害の過酷さを表現出来るのではないかなと思う。
視聴者が一番感情移入するのは、主人公である未来だから
仮に未来の周りだけは何事もなく無事生還できたとして、
周りの過酷な運命を強いられている人達を見て
みんな大変なんだ、災害は恐ろしいんだ。と言われても
なんだかな、という気分になるしね。
未来=視聴者 だと思うから
未来がリアルに感じた事じゃないと視聴者側に強く伝わらない。
だから未来が辛さを経験しないとメッセージ性が薄くなると思うし
仮に上に書いた様な無事生還エンドだったとしたら
結局このアニメの意味も無かったと思う。
未来が過酷な運命の他人を見て、みんな大変だ、やっぱり災害は恐い、という終わり方なら
それって結局TVのニュースで他人の事故を眺めてるのと同じだと思う。
だからそれじゃ駄目なんだろう。
そういえば8話の夢の様と現実が、交互に何度も入れ替わる様なシーンは
現実を受け入れられない未来の錯乱した記憶であって
結局、夢だったシーンは一つもなかったのだろうね。
ただ8話以降の悠貴の描写表現が
好き嫌いが分かれそうな部分かな?とは少し思った。
あまり過度にやりすぎると微妙にファンタジーになってしまいそうな気がするので
難しい部分なのかもしれないなぁ。
自分はあれはあれで、そんなに嫌いじゃなかったけれど
その中でも、もうちょっと現実味があった方が自分好みではあったかな、と感じました。